ネットワーク経由(イーサーネット)で取得したデータをシリアルに出力する制御装置の開発を行いました。
一般的なデータ変換装置とは違った開発例としてご紹介させていただきます。
お客様のご要望
- 制御装置は過酷な環境で利用される。
- 消費電力が少ないこと。
- 無人のため故障し易いハードディスク等稼動部は使用しない。
- OSとしてのライセンス費用なども考慮。
といった様々の理由で、「Linuxをベースとした組み込み系のソフト開発」となりました。
LinuxBoxを選択
弊社は、Linuxサーバ系の開発を行っていますので、組み込み系のOSとしてLinuxを選定いたしました。
また、開発期間を短縮する為、i386系AMDの低消費型のCPUを搭載した市販のボードを選定し、LinuxBox上でのC言語によるソフトウェア開発を行いました。
補足として・・・
このボードは一般購入可能で、LinuxBoxとしては様々な分野で利用可能です。
(利用例) Firewall、NASサーバ、無線LANアクセスポイント など価格も2万円程度でお手ごろです。
ハード環境
Linuxボード概略
- CPU : AMD Geode LX800 500Mhz
- メモリ : 256M DDR RAM
- コンパクトフラッシュスロット搭載(IDE接続)
- LAN : 10/100 X 2
- miniPCI スロット X 2
- Serial port X 1
- Dual USB port
開発環境
LinuxBox(Linuxボード)での開発言語は、C言語です。
OS(Lunux)としては、Ubuntu(開発環境)と iMediaLinux(実行環境) の2種類のOSを利用しました。
開発手順
- パソコンにUbuntuをインストールします。(開発環境の準備)
- Ubuntuにて、ソフト開発を行います。(バイナリーファイルを作成)
構築手順
- Linuxボードでハードディスクとして利用するCFに iMediaLinuxをインストールします。(実行環境の準備)
- 開発環境(Ubuntu)で 作成したバイナリーファイルをCFに移植します。
- CFをLinuxボードに搭載してLinuxBoxの完成です。